干潟に歓声響く/サニツ浜カーニバル
綱引きなど大盛況
干潟の祭典「第25回サニツ浜カーニバル」(主催・宮古島市など)が12日、下地の与那覇湾、通称サニツ浜で開かれた。約700㌶の広大な干潟を舞台に、恒例の綱引きや宮古角力、10人11脚などの競技が行われ、家族連れや観光客らが青空の下で楽しい夏の一日を過ごした。開会式では下地小学校6年の岸本彩美さんと加賀政宗君が力強い選手宣誓を行い、祭典は幕開けした。
今回は、恒例の浜競馬は開催されなかったものの、綱引き、人間輓馬、水中駅伝、ビーチドッチボールなどの多彩な競技で盛り上がった。
また、サニツ浜ふれあい広場の土俵で行われた宮古角力は、今年も「全琉大会」と位置付けられ、久米島や北大東島、沖縄本島から多くの選手が参加。熱戦を繰り広げた。
干潟競技は綱引きで幕開け。男女それぞれが、力強い試合を展開すると、会場から大きな拍手が送られた。
さらに、人間輓馬や10人11脚では、全員で息を合わせてゴールを目指した。レース途中で転んで、砂まみれになった選手たちが続出すると、干潟には大きな来場者の笑い声が響いた。
そのほかにも、コアマモ植え付け体験や、宝探し、乗馬体験なども行われ子供たちは干潟が育む生命の神秘と、身近な自然を大切にすることを学んだ。
競技に先立ち行われた開会式では大会長の下地敏彦市長が「ラムサール条約に登録されたこの広大な与那覇湾で人間輓馬、ビーチドッチボール、綱引きなどの競技を楽しみながら『干潟の祭典』を十分に満喫することを願っている」とあいさつした。