宮高、10年ぶりベスト4/夏の高校野球
具志川商を4ー0で下す
【那覇支社】第97回全国高校野球選手権沖縄大会の12日、北谷公園野球場の準々決勝・第2試合で、第3シード校の宮高は具志川商を4-0で下し、10年ぶり4度目のベスト4進出を決めた。18日の準決勝では春季九州大会4強で第2シードの糸満と対戦する。宮高・糸満と興南、沖縄尚学のシード4校すべてが準決勝に進んだ。
宮高のエース松川竜之丞は9回3安打7奪三振の好投で完封した。松川は初回2死三塁のピンチで、4番の攻撃を速球の見逃し三振に抑えた。二回の1四球以降、五回まで安定した投球が続き具志川商打線を三者凡退に仕留めた。六回と最終回に2塁打を浴びるも要所を締め、後続の攻略を許さなかった。
力投するエースに打線も奮起。三回に砂川将哉が右中間2塁打で出塁すると、後続の犠打や右ゴロの2死三塁に、狩俣紹也の左前打で1点を先制。四回には四球と敵失の無死一、二塁の好機に、砂川将の右前打や下地翔太の中越2塁打などで3点を追加し、序盤で4点のリードを奪った。
好投した松川は「今日は楽しく余裕を持って投げられた。一、二回まで投げて、真っ直ぐで押していけば打たれる気がしなかった」と話した。
瀬名波幹智監督は「松川には立ち上がりでの変化球のコントロールを意識するよう指示した。回を進めるごとに調子も良くなったので、そのまま投げさせた。次も一戦一勝、チャレンジャーの気持ちでいきます」と語った。