医療現場の仕事体験/宮古病院
初のオープンホスピタル/施設見学、ミニ講座など開催
県立宮古病院の「第1回オープンホスピタル2015」が18日、同病院の1階外来フロアなどで行われた。多くの市民が詰め掛け、実際の医療現場での業務やそれぞれの職種がどのような仕事を行っているかについて、専門スタッフの説明を受けながら島民の命と健康を守る宮古病院の業務内容について学んだ。
オープンホスピタル実行委員長の本永英治副院長は「宮古病院が新築移転して3年目になり、これまでも地域住民と一緒になって求められる地域医療を展開してきた。これからも地域住民の声を病院の医療に反映させていくので、きょうは宮古病院でどのような医療活動が行われているかを見学、体験してほしい」と述べた。
会場は、医局▽看護部▽外来(血圧測定、骨密度測定、外来診察体験)▽手術室▽薬局▽レントゲン-などのコーナーが設けられ、参加者たちはそれぞれのコーナーで、専門スタッフから日ごろ行われている医療行為や業務内容についての説明を受けた。
看護部コーナーには、中高生が友人同士で訪れ、将来の進路に役立てようと病院内で行われる看護師の仕事内容についての説明に聞き入っていた。
また、外来診察体験では、医師用の白衣を着た子供たちが、同病院のスタッフの血圧測定や聴診器での診察を体験した。
宮古高校1年の平良光さんは「将来の目標の一つが医師なのできょうは、実際に病院の人と触れ合いながらその仕事の内容を学ぶことができたのでよい体験になった。この体験を将来の進路決定に生かしたい」と述べた。
そのほかにも、会場では病院紹介▽各職種紹介▽救急蘇生▽施設見学▽医師や看護師のミニ講座-なども行われ、参加した市民は宮古病院内では多くのスタッフがそれぞれの専門分野で日々、緊張感を持った仕事を行っていることを学んでいた。