クイチャーで豊年祈願/夏まつり始まる
旗頭、たなびく/きょう東西大綱引き
夏の一大イベント「宮古島夏まつり2015」(主催・同実行委員会)が25日に開幕した。漲水御嶽では豊年祈願祭が行われ、関係者がクイチャーを踊って豊年を祈願した。夕方になると3商店街で歩行者天国がスタート。浴衣姿の市民や観光客がどっと訪れ、路上パフォーマンスや夜店を満喫した。祭りはきょう26日まで。パレードや東西大綱引きが行われる。
今年の祭りは、宮古島市市制施行10周年並びに宮古島商工会議所設立40周年記念を兼ねており、10年ぶりにパレードを復活させるなど内容が充実している。
豊年祈願祭は午前10時から漲水御嶽で行われた。ツカサが祈りを捧げた後、漲水クイチャー保存会、池間の女性、西原みどり会、徳八流太鼓が祈願舞踊を披露して豊年を願った。
この後、祭り実行委員会委員長で宮古島商工会議所の下地義治会頭が「中心商店街の活気あふれるにぎわいを満喫し、元気のある宮古島市のPRに一役買っていただきたい」と協力を呼び掛けた。また、「この祭りを通して、それぞれの地域で元気の良さ、明るさが沸き上がってほしい」と祭りの相乗効果を期待した。
下地敏彦市長は「夏祭りを開催するには絶好の天気になった。2日間にわたりいろいろなイベントが行われる。市民みんなでこの祭りを楽しみ、あすへの活力を蓄えて、一生懸命それぞれの立場で頑張っていただきたい」と述べた。
引き続き祈願参拝が行われ、実行委員会のメンバーや行政、関係団体の代表らが次々と豊年を祈願。一般の市民も参拝した。
最後は祈願舞踊を行った漲水クイチャー保存会などのメンバーが御嶽前でクイチャーを踊った。今年初めて持ち込んだ高さ約3㍍の旗頭3本を円の中心にして元気な踊りを披露した。
関係者や一般の市民も輪に入って伝統のクイチャーを笑顔で踊り、共に豊年に伴う島の発展を願った。
豊年祈願祭は宮古神社でも行われた。
夕方には歩行者天国がスタートした。多くの市民が来場し、夜店が軒を連ねる商店街を歩きながらダンスパフォーマンス、アームレスリング大会、ちびっ子駅伝などのアトラクションを満喫していた。
きょう26日は、歩行者天国のほか、18団体600人が参加するパレード、ミス宮古島の発表会、東西大綱引きが行われる。