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社会・全般
2015年7月26日(日)9:04

高腰城跡の整備に期待/比嘉自治会

復元予想図お披露目


高腰城復元予想図が書かれたパネルと一緒に記念撮影する比嘉自治会の皆さん=25日、城辺比嘉

高腰城復元予想図が書かれたパネルと一緒に記念撮影する比嘉自治会の皆さん=25日、城辺比嘉

 城辺の比嘉自治会(砂川雅一郎会長)はこのほど、高腰(たかうす)城の復元予想図のパネルを同城跡に設置し25日、地元住民約50人が参加してお披露目式を行った。史跡巡りのコースにも盛り込まれており、受け入れの清掃活動も実施。地元に伝わる歴史を再認識するとともに、周辺整備に向けての取り組みをアピールした。砂川会長は「城復元に向けての地元住民の熱い思いは素晴らしいものがある」と話した。

 高腰城跡は、比嘉集落北の丘陵(高さ113㍍)の頂上部分にあり、自然石を積んだ城壁の礎石が残っている。

 宮古旧記類には、城主は高腰按司(たかうすあず)であったことや城の大きさなどが明記されている。1991年に県指定史跡に指定された。

 設置された完成予想図のパネルは縦90㌢、横1㍍40㌢で、旧城辺町が聞き取り調査などでイメージしスケッチした茅葺き屋根の城と、城を取り囲む城壁、見張り台などが描かれている。

 砂川会長によると、城跡に向かう道路(延長142㍍、幅員2㍍)の整備についてはすでに市が予算化してあるという。

 また、城辺ふれあいまつり(8月2日)の協賛行事「史跡巡り」にも今回初めてコースに取り入れられた。

 砂川会長は「復元に向けての取り組みが形となって現れてきた。今後とも皆さんの協力をお願いしたい」と呼び掛けた。

 参加者たちはこの後、城跡周辺の清掃作業を実施。炎天下、伸び放題となっていた雑草などを刈り取った。

 参加したお年寄りは「戦時中はこの場所は日本軍の通信施設だった。薪拾いや草刈り、潮水を汲みにいくための通り道だったが、日本軍の許可がなければ利用できなかった」と振り返った。

 また、別のお年寄りによると、城壁に使われていた石の一部は、失業対策事業で実施した道路整備に使われたという。


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