「ようこそ宮古島へ」/リブラ入港
盛大に歓迎セレモニー/乗客、観光や買い物楽しむ
スタークルーズ社の「スーパースター・リブラ」(総トン数4万2275㌧、乗客定員1406人)が28日、平良港下崎埠頭(ふとう)に入港した。今回の入港は2008年以来となり、午前10時から市や観光協会などによる盛大な歓迎セレモニーが行われ、大型クルーズ船の入港再開を喜んだ。
歓迎のあいさつで下地敏彦市長は「宮古島は緑豊かな島で、その周囲はとても美しいサンゴ礁で囲まれている。きょうは短い時間だが島の景色、食べ物、工芸品、そして島の人々とのふれあいを楽しんでほしい」と呼び掛けた。
盛大な歓迎を受けた同船のユハ・ルーカス船長は「以前に比べて宮古の港もどんどん整備が進んでいる。今回は約1000人の乗客が宮古に訪れ、宮古島を楽しむ。これからも継続して入港するので宮古のためにもなる就航にしたい」と述べた。
ルーカス船長ら乗組員の代表には、ミス宮古島から歓迎の花束が贈呈されたほか、下地市長からは宮古上布の5種類の布を額縁に入れた記念品も贈呈された。
四川省から訪れたワン・ウエイジャさんは「宮古島はビーチと海がとてもきれいだと聞いていたので、今から美しい宮古の海を見るのが楽しみ。とても興奮している」と笑顔で話した。
今回乗客しているのは、中国人と台湾人の合わせて約900人で、下船後の午前10時30分から観光バスやタクシーで島内観光を行った。
用意されたバスは、ツアー用が17台で、ショッピング用が1台。それぞれのバスに沖縄本島から呼び寄せた中国語が話せるバスガイドを配置して対応した。
入港したリブラの全長は216㍍で海面からの高さは約51㍍。この日、外観を間近に見学できる下崎埠頭には、多くの市民が訪れ、4万㌧を超える大きな船体に驚いた様子で見入っていた。
宮古へは10月27日までの期間、毎週火曜日計14回にわたり宮古に入港する予定。