不登校全国平均上回る/14年度県内小中学校
中学3・20%、小学0・46%
ともに2年連続最高値更新
【那覇支社】2014年度の県内小中学校の全児童・生徒数に占める「不登校」の割合が、中学校で前年比0・16ポイント増の3・20%、小学校で同0・04ポイント増の0・46%となり、ともに2年連続で最高値を更新したことが6日、文部科学省の学校基本調査(速報値)で分かった。全国平均は中学校2・76%、小学校0・39%で、沖縄県は小中学校とも全国平均を上回った。
1972年度の調査以降最高となった結果に、県教育庁義務教育課は「不登校のきっかけには情緒的不安や無気力、深夜徘徊、非行、家庭環境など多様な要素が複雑に絡んでいる。今後も引き続き地域や学校現場、指導担任、スクールカウンセラーなどと連携して、原因究明や対策の拡充などに取り組みたい」と説明した。
学校基本調査では、病気や経済的理由以外で年間30日以上の欠席を「不登校」とした。
宮古島市の不登校の児童生徒は、小学校が前年度比3人減の4人、中学校が同8人増の31人、多良間村は小中学校とも該当なし。県全体では小学校が同39人増の455人、中学校が同78人増の1617人だった。
一方、児童生徒数は宮古島市で小学校が前年度比1人減の3409(男1734人・女1675人)、中学校は同32人減の1746人(男919人・女827人)、高校は同33人減の1631人(男832人・女799人)。多良間村は小学校が同14人減の72人(男32人・女40人)、中学校が同16人増の74人(男40人・女34人)となった。
県全体の児童生徒数では、小学校が前年度比604人増の9万9115人、中学校が同418人減の5万184人、高校が同601人減の4万6812人となっている。