振り込め詐欺被害防止で講話/琉銀宮古支店
宮古島署とタイアップ
琉球銀行宮古支店(古堅雄二支店長)で6日、取引先を対象にした親睦会「りゅうぎんレディースかりゆし会」の会員とその友人を対象にした還付金名目の振り込め詐欺被害防止と交通事故被害防止に関する講話が宮古島署とタイアップして行われた。参加した会員約15人は、振り込め詐欺の手口などを学んだ。
振り込め詐欺被害に遭わないために▽携帯電話番号を教えない▽非通知や知らない電話番号からの電話に出ない▽電話で自動現金預け払い機(ATM)に行ってくださいは詐欺▽「ATMで職員が待っている」も詐欺-など、被害防止のポイントを学んだ。
参加した70代の女性は「参考になった。ATMをなぜ上手に操作できるのかと思っていたが、このように指示をされればできてしまうということがよく分かった」と述べた。
講話は宮古島署員が寸劇で手口を分かりやすく紹介した。講話をした同署生活安全課の長濱宏弥警部補は「振り込みがあるので、『振り込み』ボタンを押して下さいと指示され、押した時点で詐欺に引っかかっている」と説明した。
さらに「振り込みボタンは自分の口座から他の口座に現金を送るためのボタン。振り込みボタンを押しても、自分の口座に現金が振り込まれることはない」と強調した。
交通事故被害防止について、宮古島署交通課の伊藝智樹巡査部長が「横断歩道を渡るときはしっかりと左右を2回確認してほしい。歩行者の事故は夜間に起きることが多いので、用事は昼間に片付ける」などと講話した。
りゅうぎんレディースかりゆし会は、取引先を対象にした親睦会で月に1度集まり、グラウンドゴルフなどで親睦を深めている。この日の集まりが320回目で、振り込め詐欺などの講話を行うのは今回が初めて。
同会の事務局を担当する宮古支店の親泊摩利子営業副長は「宮古島でも還付金名目詐欺で被害が出ている。会員は70~80代の女性なので、銀行が持つ情報の提供を含め、被害防止に役立ててもらおうと行った」と述べた。