最大瞬間風速33.4㍍/台風13号
空、海の便は欠航
風で転倒し1人けが 市内4600戸で停電
大型で非常に強い台風13号が宮古島地方に接近した7日、宮古島を発着する空の便と海の便は全便が欠航した。最大瞬間風速は下地島空港で33・4㍍を観測。強風で転倒した60歳代の男性が肩を負傷したほか、2人が市役所庁舎などに自主避難した。午後6時現在、市内4600戸で停電したほか、伊良部、池間、来間と宮古島を結ぶ橋はいずれも閉鎖された。台風は遠ざかりつつあるものの、きょう8日夜までは強風と高波への注意が必要となる。
台風13号は7日午後6時現在、西表島の南約190㌔に位置し、西北西へ時速20㌔の速さで進んでいる。中心の気圧は940ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は45㍍、最大瞬間風速は65㍍で、中心から北側240㌔と南側190㌔以内では風速25㍍以上の暴風、北側560㌔以内と南側500㌔以内では風速15㍍以上の強い風が吹いている。
宮古島地方気象台では午前4時27分に暴風警報を発表。午後3時ごろには多良間島が暴風域に入った。宮古島は午後6時時点では暴風域に入っていないが、終日、強い風に見舞われ、沿岸の海域では大しけの状態が続いた。宮古島への最接近は午後6時から同9時ごろだったとみられる。
各観測点での午後6時現在の最大瞬間風速は、下地島空港が33・4㍍、気象台は30・9㍍、宮古空港は28・8㍍、多良間空港は27・8㍍だった。8日未明にも暴風域からは抜けたものの、強風域を抜けるのは8日夜のはじめと見込まれ、それまでは強風に注意するよう呼び掛けている。
市消防本部によると、市城辺で午前10時すぎ、60歳代の男性が屋外で風にあおられて転倒し、左肩を負傷した。救急車で病院へ搬送されたが軽傷で、大きな外傷などは確認されなかったという。
沿岸の海域は引き続き波浪警報が発表されていて、8日朝から夕まで波の高さが10~8㍍、同日夜も6㍍と波の高い状態が続く見込みで、高波への注意が必要。