魅惑のカルメンに喝采/藤原歌劇団
砂川さん(宮古島出身)も好演
藤原歌劇団の公演「カルメン」(ビゼー作曲、日本語上演)が6日、マティダ市民劇場で行われ、劇団員が魅惑的な演技と歌声で観衆を魅了した。宮古島市出身の砂川涼子さんはミカエラ役で出演し、内外で評価されている高い歌唱力を披露して喝采を浴びた。
同公演は、文化庁と日本オペラ振興会が主催。文化庁の「戦略的芸術文化創造推進事業」の一環で実施されており、9日には石垣島公演が予定されている。
宮古島公演には多くの市民が来場し、世界で最もポピュラーなオペラとして知られるカルメンの魅力的なメロディに触れた。
カルメンはスペインを舞台に進む物語。カルメン役で石垣出身の森山京子さんは魅惑的な演技と圧倒的な声量で主役を演じ、圧倒的な存在感を示した。
観衆は、カルメンのメロディと出演者の歌声に酔いしれ、曲ごとに大きな拍手を送ってオペラの世界を堪能した。宮古島市出身の砂川さんが出演するシーンには特に注目し、透き通る歌声で公演を引き立てる姿に万雷の拍手を送っていた。
砂川さんは武蔵野音楽大学を卒業、同大学大学院を修了した。2001~05年に渡伊。第34回日伊声楽コンコルソ優勝、第69回日本音楽コンクール第1位、第12回リッカルド・ザンドナイ国際声楽コンクールでザンドナイ賞を受賞。そのほか各種コンサートにおいても受賞歴がある。藤原歌劇団には01年の「イル・カンピエッロ」のガスパリーナでデビューを飾っている。