自然を散策し五七五/夏休み子ども吟行会に40人
「2015夏休み子ども俳句吟行会」(主催・宮古島ジュニア俳句育成会)が9日、下地川満のマングローブ林で行われた。親子約40人が参加。台風一過の自然の中を散策しながら五七五の17音で、思い思いの俳句を作った。審査の結果、いはかなのさんの「たいふうでていでんしたよねむれない」など5点が特選に輝いた。
開会式で同育成会の伊志嶺亮会長は「マングローブの中を吟行して、良い俳句を作ってほしい」と呼び掛け。俳句誌「円虹」主宰の山田佳乃さんが「自然をたくさん見つけて。季節の言葉も忘れないで、素敵な俳句を作ってほしい」と話した、おきなわ環境クラブの金子導夫さんが、マングローブ内に生息する生き物の名前や特徴を紹介し、子どもたちの五感を刺激した。
参加した砂川野乃花さん(来間小4年)は「俳句は頭の中でイメージして作ったことはあるけど、実際に自然の中を歩きながら作品を作ったのは初めて。自分の目で植物を観察して作った方が楽しい」と話した。
吟行会は、夏休みや春休み中の子どもたちを対象に、年2回開催している。
入賞者と作品は次の通り。
【特選】いはかなの(馬場保育所)「たいふうでていでんしたよねむれない」▽しまじりりゅうや(久松小1年)「かにさんがおすもうやるよおもしろい」▽砂川七海(西城小4年)「ヒルギにねたこの形の花さくよ」▽瑞慶覧琉華(南小6年)「夏の風ヤエヤマヒルギゆれている」▽中元慈夢(下地中2年)「引き潮とヒルギの小かげ涼をよぶ」
【入選】大城めい(鏡原小2年)「クロヨナのたねがおちてる台風で」▽ふじむらこうや(城辺小1年)「はぜさんはぴょんぴょんとびがじょうずだね」▽くりまひなた(南小2年)「そよかぜがまなつのうみをよんでいる」▽友利まい(城辺小3年)「風ふいてオオゴマダラがとんでるよ」▽よなはけんしん(鏡原小3年)「オオゴマダラゆっくりとんでひらひらと」▽砂川美咲(西城小3年)「おいかけるハゼたちみんな仲良しだ」▽砂川野乃花(来間小4年)「シオマネキあなの中から顔を出す」▽古堅彩佳(久松小4年)「カニの宿あちこちあるよアパートだ」▽砂川詩奈(南小6年)「夏の森マングローブにかげうつる」▽来間海空(西辺中2年)「足跡に暑さを置いた子どもたち」