観光の親子ら3人死亡/伊良部島 渡口の浜
遊泳中に流される
10日午後4時5分ごろ、伊良部島の渡口の浜で泳いでいた兵庫県の家族4人が流された。宮古島署によると、成人男性2人と小学生の男児1人のあわせて3人が死亡した。小学生の女児は救助され、生命に別条はないという。
流されたのは、会社員の亀井繁和さん(47)一家。亀井さんと義父の家入新助さん(72)は、心肺停止状態で市内の病院に搬送されたが、同日午後5時36分までに死亡が確認された。
亀井さんの息子で小学6年生の長男麟太郎君(12)は、発生から約2時間後の午後6時ごろ、海岸から約20㍍の水深1・5㍍の海底に沈んでいるのが発見された。心肺停止の状態で市内の病院に搬送されたが、同日午後6時30分に死亡が確認された。
小学生の娘(8)は近くにいた人に救助された。
亀井さんは、妻と義母を含む家族6人で同日、観光で来島していた。
現場は伊良部大橋の西方に位置する海岸。当時、現場海域はうねりを伴い、波の高さは約2㍍とやや波が高く、時折大きな波が防波堤を超えていた。
警察などによると、4人はシュノーケリングをしていたが、子供たちは途中で泳いで遊んでいたという。
事故現場の渡口の浜には、地域住民や居合わせた観光客らが捜索の行方を心配そうに見守っていた。
捜索には宮古島署の警察用船舶「みやこ」や伊良部漁協から依頼を受けたダイビング船、宮古島海上保安署の巡視艇「やえづき」と同船と巡視船「のばる」の搭載艇(ゴムボート)、市消防本部のゴムボート、石垣航空基地のヘリコプターなどが出動した。