「ごみは残っている」/不法投棄ごみ残存問題
保守系議員団が現場視察
城辺保良地区などの崖下3カ所の不法投棄ごみ残存問題で、市議会の保守系議員団15人は11日、友利と保良の2カ所の現場視察を行った。視察した議員団からは「許容範囲」との意見がある一方で、「ごみは間違いなく残っている」「市はこのごみ問題で恥の上塗りをしている」など、担当課に対して厳しい指摘も出された。
この日の視察は、台風13号の被害調査と合わせて実施された。友利崖下の現場で、市環境衛生課の宮国克信課長は「現在残っているごみを人力で掘り下げて取るのは厳しく、見えているごみは危険な箇所ということで手を付けなかった」と説明し、現状については「風雨により、土が流れてしまって、ごみがむき出しというか少し出ている状況になっている」と説明した。
また、「ごみの上に土を覆土している」との指摘が出ていることについては、否定した。
視察した市議からは「この状況で『不法投棄ゼロ宣言』をしていることが問題。現場にはごみが間違いなく存在している。これ以上取れなかったとの発表をすべきだった」との意見が出された。
その後、議員団は保良の2カ所の崖下を視察した。
視察を終えた真栄城徳彦議長は担当課に対して「(業者から)まだ大量にごみ残っているとの話は全くなかったのか」と質問。それに対して宮国課長は「それはなかった。ごみは取りきったと思っていた」と述べた。
さらに真栄城議長は「行政として現場のごみを取りきったのかと言うことを業者にしっかり聞くべきだった。取りきれないのであればなぜできないのか、本当にこれ以上無理なのか、報告書を見て判断するときにそうしたことをやらないとこういうことが起きる」と厳しく指摘した。
そのほかにも、議員団からは「伝票が破棄されたということも市民の疑問を大きくしている」などの意見も出された。