台風前後は注意喚起へ/水難事故防止推進協
あす緊急理事会開催/家族3人水難死亡事故受け
伊良部島渡口の浜で10日、家族6人で兵庫県から観光に訪れていた一家の内、3人が遊泳中に流され死亡した事故を受けて、宮古島市水難事故防止推進協議会(会長・下地敏彦市長)の理事長を務める市生活環境部の平良哲則部長は11日、本紙の取材に対し「早急に対策を協議するため、13日に急きょ理事会を開くことを決めた」と述べた。理事会では、渡口の浜の事故発生状況の情報共有と、台風の影響で海が荒れている時には、関係機関が分担して広報車両でビーチを回り、注意喚起をすることなどを協議したいとしている。
同協議会は「水難事故に注意」の看板がすでに設置されているビーチの調査を済ませており、入口が複数カ所あるビーチや、見えにくい場所に設置されている看板を移動する計画を進めている。
平良部長は「周知に支障をきたしている場所にある看板の移動は、計画を前倒しして行う」と話した。さらに「現在、未設置のビーチに、必要に応じて看板設置を順次進めていく」と述べた。
宮古島観光協会は「シュノーケリングの用具を貸し出しているレンタル店や宿泊施設に、海に入る観光客に注意するよう話すことを、市水難事故防止推進協議会からしっかりと依頼してほしい。観光協会からも協力依頼はしていきたい」と話した。
伊良部地域づくり協議会の比嘉臣雄会長は「本土からの観光客は波の怖さが分からないと思う。波が立つところは危険な場所。今後は監視員などを検討すべき。観光地なので、立て看板を設置し、波が高い時は泳がないよう周知徹底すべき」と話し、今後地域づくり協議会で話し合いたいとしている。