メガソーラー設備公開/沖縄電力
完成受け報道関係者に
沖縄電力(石嶺伝一郎社長)が城辺で建設を進めていたメガソーラー実証研究設備の建設工事が15日に完了し、同日運用を開始したことを受け18日、実証研究設備を島内外の報道関係者約20人に公開した。
一行は沖縄電力研究開発部の上原真二次長ら関係者から実証実験の概要や目的などの説明を受けた後、完了した設備を視察した。
同設備は太陽光発電としては国内最大級で約4000㌔㍗を発電・蓄電する。同社によると、宮古島の最大需要電力はおよそ5万㌔㍗で、同設備がその約8%を担うことになるという。
施設の用地は城辺の福里、七又、保良の3地区の地番に及ぶ総面積9万8089平方㍍。このうち2万8771平方㍍に太陽光パネル2万1716枚を設置した。
多良間島、与那国島、北大東島、宮古島の4離島の実証実験設備建設の総事業費は約70億円。このうち61億5000万円が宮古島の設備に投じられた。総事業費の3分の2が国の補助で残りを電力会社が負担した。
実証実験は2010年10月から14年の3月まで行われ、太陽光発電設備の電力を大量導入した場合、既存の実系統への影響を把握し、系統安定化対策の実験、実証が主な目的。