「特殊詐欺に気を付けて」/安全なまちづくり協
年金支給日にチラシで注意喚起
年金支給日の特殊詐欺被害未然防止のチラシ配布(主催・宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会)が14日、市内の銀行で行われた。宮古島署の瑞慶山力署長や宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長らが、年金の引き出しに訪れる利用客らにチラシを配り、注意を呼び掛けた。宮古島で7月に還付金詐欺被害が発生してから最初のチラシ配布で、宮古島署に異動したシーサーミヤコ君もチラシ配布に一役買った。
瑞慶山署長は「県内では6月末までに特殊詐欺被害額が約7000万円。宮古島市管内でも7月に2件、300万円の被害と未遂が1件発生した。自分は大丈夫などと他人事と思わず、危機感を持ってほしい」と呼び掛けた。
前川会長は「宮古では発生しないだろうと思っていた特殊詐欺被害が残念ながら起きてしまった。1件でも被害を減らせるよう、皆さんの力を借りて一生懸命活動していきたい」と述べた。
2014年に全国で発生した特殊詐欺被害額は約559億円と過去最悪を更新した。県内では今年6月末までに被害額が6925万円。7月以降は還付金詐欺が10件認知され、1020万円の被害が出ている。
また、チラシ配布終了後、同行前で瑞慶山署長から前川会長に自転車用のワイヤーロック130個が贈呈された。これらのロックは地区防犯協会が今後、店舗などにある駐輪場で配布する予定。