豆記者通し成長実感/第54次本土派遣豆記者
報告会で成果共有
第54次本土派遣豆記者宮古地区報告会が15日、市働く女性の家で行われ、8人の児童生徒が取材活動で得た情報と成果を共有した。総理官邸への訪問や北方領土問題の取材を通して「自分自身、大きく成長することができた」「人生の財産になった」と充実感あふれる表情で報告した。
豆記者8人は今月2日から7日までの日程で東京、北海道で取材活動を行い、それぞれ見聞を広めた。
東京では総理官邸や東宮御所、国会議事堂などを見学。北海道では根室市長を訪問したり、同市の地元中学生と交流したりした。
報告会ではこの活動の成果を発表した。平良第一小6年の砂川琉祥(りゅうしょう)君は「安倍総理大臣に会う時はどきどきした。今回の取材は一生の思い出になった」と素直な感想を話した。東小6年の根間新君は「日本や世界のことを広い視野で見ていきたいと思った」と語った。
平良中3年の下地主真(かずま)君は「社会問題に目を向けることの大切さを学んだ」と発表。城辺中3年の仲里克樹君は北方領土問題の解決に強い関心を示し、「私たちが深く考え、周囲の人に発信し、行動することが大切。そうすれば解決の道は遠くない」と訴えた。
下地中3年の砂川周(あまね)君は「学んだことは周りの人に伝える。(取材活動は)ぼくの人生で財産になった」と結び、上野中1年の川田琉理さんは「豆記者の経験を今後の学校生活に生かす」と決意した。
平良中2年の砂川智穂(ちほ)さんは「夢のような時間だった。北方領土のことや、今回の活動で経験したことを一人でも多くの人に伝える」と決意。下地中2年の下地藍里さんは「かけがえのない仲間に出会えた。我慢、自立、思いやりの精神を身に付けることができた」と豆記者活動の成果を誇った。
報告に先立ち、宮古地区豆記者交歓会の本村幸雄会長があいさつし、「期間中は感動の連続だったと思う。感動は生きる力。その感動を共有すれば一つになれる」と話し、報告会の意義を語った。また、「出会いが人を変える。出会いの数ほど人は輝く」と話し、豆記者8人のさらなる成長に大きな期待を込めた。