さらなる交流発展を/宮古島市、マウイ郡
姉妹縁組50周年祝う/7月28日は「宮古島市の日」
宮古島市とハワイ州マウイ郡の姉妹都市提携50年の節目を記念する行事がこのほど、マウイ郡庁舎などで行われ、式典、記念植樹を通して両市郡の代表が交流の深化を誓った。式典ではマウイ郡のアラン・アラカワ郡長が7月28日を「宮古島市の日」として制定することを宣言し、長濱政治副市長に宣言書を交付した。
宮古島市とマウイ郡の姉妹都市提携は、真栄城徳松平良市長(当時)の勧めを皮切りにして、1965年に結ばれている。
同じような気候にあってサトウキビと製糖という主な産業も類似。マウイに沖縄出身者が多数いることも加味し、市、マウイ郡それぞれが「姉妹都市提携は適切である」と判断した。
以来、両市郡は文化、経済、教育などさまざまな分野で交流、50年にわたって互いの発展に努めてきた。
マウイ郡での式典には長濱政治副市長をはじめ市議会の真栄城徳彦議長、宮國博教育長、下地信男観光商工局長、来間正雄秘書広報課長らが出席した。経済界からは商工会議所の根路銘康文副会頭が同行した。
一行は先月28日にマウイ空港に到着し、アラカワ郡長ら関係者から盛大な歓迎を受けた。郡庁舎に移動すると郡長が長濱副市長と真栄城議長にバティックネクタイを進呈。市側は金城焼きの皿などを贈った。
記念式典では、アラカワ郡長が7月28日を「宮古島市の日」に制定する宣言書を読み上げ、「類い希な名誉をもって宣言する」として交流の充実を求めた。長濱副市長もあいさつし、交流の促進を約束した。
姉妹都市提携50年に当たりホノルル在日本総領事やハワイ州知事がメッセージを寄せた。知事は「相互理解を促進し世界平和につながる交流が持たれていることは、ハワイ州にとっても幸運なこと」とし、交流の発展に期待を込めた。
マウイ郡議会は姉妹都市提携50年を議会決議して記念証を贈り、マウイ郡姉妹都市財団は記念の石版を贈呈し、提携50年を祝った。
式典後は郡庁舎の庭でブーゲンビレアの植樹が行われた。アラカワ郡長や長濱副市長ほか、姉妹都市財団のリチャード・ミナトヤ会長らが植樹した。
同日夜には沖縄県人会との交流会に参加した。県人会のメンバーが各家庭から料理を持ち寄るスタイルで市側の一行を歓迎。最後はクイチャーを踊って笑顔の交流を深めた。
今回の式典を通し、長濱副市長は「アラカワ郡長をはじめ、県人会の皆さんの宮古島市に対する熱い思いが伝わってきた。感動と絆の交流ができた。これからもこの交流の歴史を大切にしてさらなる発展を目指していきたい」と総括した。