入賞作品975点を一堂に/全宮古書道展が開幕
書心会本社主催 人目引く力作ばかり/市中央公民館
宮古毎日新聞創刊60周年記念、第34回全宮古書道展(主催・書心会、宮古毎日新聞社)が21日、市中央公民館大ホールで開幕した。大賞や市長賞などの特別賞のほか、優秀賞などに輝いた作品計975点を一堂に展示。石垣からの交流作品や書心会役員の作品40点も展示している。夏休み中とあって、初日から家族連れでにぎわいを見せた。書道展はきょう22日午後5時まで。台風15号の接近で、当初3日間の予定を2日間に短縮して開催する。
今年の課題は「いし」「月せかい」「古代の字」などで、3歳~90歳代までの幅広い年齢層から作品が寄せられた。
今年1月に開通した「伊良部大橋」も中2、3年の課題となり、開通を祝うかのように書道用紙をいっぱいに使って伸び伸びと書いた作品が目を引いている。
会場には親子連れなどが大勢訪れ、自分の作品の前で記念撮影したり、孫の作品をじっくりと鑑賞するなど、いつもながらの光景が広がった。
主催した書心会の古堅宗和会長は「古典臨書(手本を見て書く)の作品が多く、特に今回は高校生のレベルアップがうかがえる。来年は節目の35回目。さらなる技術向上が期待できる」と話した。
宮城公子副会長は「子供たちが、各年齢層の作品を見ることで、『よし、来年も挑戦しよう』という気持ちが培われ継続につながっている。高校生の入賞作品が多いことはその現れ」と感想を述べた。
大賞、市長賞、議長賞、教育長賞、書心会長賞などに加え、今回は「宮古毎日新聞創刊60周年記念賞」を特別に設けた。
審査は「児童・生徒」「高校・一般」「特別支援」「高齢者」の各部門に分けて厳正に行われた。
表彰式(特別賞のみ)は30日午前10時30分から(午前10時から受け付け)ホテル共和新館2階で行われる。