きょう空の便全便欠航/台風15号
足止め回避へ空席待ち
台風15号接近に伴い航空各社は23日に宮古空港を発着する全便の欠航を22日夕に決定した。宮古島で足止めされるのを避けようと宮古空港では22日、予定を前倒しして帰るため空席待ちの手続きをする観光客ら姿が多く見られた。臨時の待合いスペースとしてゴザが敷かれた1階ロビーでは、空席待ちをする人たちが座ったり寝ころんだりして整理券の番号が呼ばれるのを待っていた。
台風15号の影響で22日、宮古空港を発着する空の便のうち、琉球エアーコミューター(RAC)の宮古-多良間便と宮古-石垣便の各1往復2便と宮古発那覇行きの1便が欠航となった。そのほかの宮古-那覇便は一部、使用機到着の遅れなどから出発遅延となる便はあったものの各社とも運航した。RACは宮古発那覇行きの臨時便1便を就航させた。
きょう23日の運航については、日本トランスオーシャン航空(JTA)、全日空(ANA)、RACの各社ともに宮古空港を発着する全便の欠航を22日夕までに決定した。24日については23日の天候を見ながら判断する方針。
空港カウンターでは、23日に帰る予定としていた観光客らが22日午前から便の変更や空席待ち整理券発行の手続きを行っていた。
東京から観光に訪れていた女子大学生(21)は予定を2日早めて帰ろうと21日に空港で空席待ちをしていたものの座席を確保することができず、22日も朝から空席待ちをしているという。「24日から大学で大事な実習が始まるので、どうしてもそれまでに帰りたい。台風で空港で2日間も待つことになるとは思ってもいなかった」と語った。
家族3人で埼玉から来島していた男性会社員(41)は「台風が来ていることは知っていたが、滞在中に通過すると思っていた。週明けから仕事があるので、東京直行便でも経由便でもよいので何とかして帰りたい」の考えを示した。