2軍も宮崎でキャンプへ/オリックス
宮古から完全撤退
プロ野球パ・リーグのオリックス・バファローズは24日、1軍および2軍の2016年春季キャンプを宮崎県宮崎市で実施すると発表した。これにより、23年間続けてきた宮古島での春季キャンプを完全に撤退する。会見した下地敏彦市長らは「残念だが球団としてもいろいろ熟慮されてのことだと思う」と述べた。市は他球団を含めてキャンプ誘致活動を継続する。
オリックスは24日、報道機関に対して16年2月に実施する春季キャンプの計画を示し、来春は1軍、2軍合同で宮崎市清武総合運動公園で行うとした。
キャンプが始まるまでには関係施設が竣工することなどを紹介し、「ファンが観覧しやすい環境づくりが進展する」とした。
オリックスの春季キャンプは今年から1軍が宮崎市で実施。2軍は宮古島で継続していたが、合同キャンプによって宮古島からの完全撤退が決まった形だ。
これを受け宮古島市と宮古島オリックス・バファローズ協力会会長の長濱政治副市長が会見を開いた。
長濱副市長は「市をあげて応援してきた。大変残念に思っている」などとコメント。一方で「チーム強化のために、最も適した練習施設や環境を求めてキャンプ地を決定することはプロの球団としては当然」と球団の判断に理解を示した。
その上で「長い付き合いの中で市民や子供たちに夢と希望を与えて頂き、島の活性化や観光の振興にも貢献していただいた。感謝申し上げたい」と話した。