農作物被害は1億5900万円/台風15号
キビの折損や葉裂傷/オクラでも100万円余
宮古島市と多良間村は24日午後、台風15号接近に伴う農作物の被害状況を発表した。被害額は市村合わせて1億5900万円、そのほとんどがサトウキビの被害で、折損や葉の裂傷が各地で見られた。ただ、甚大な被害はなかった。オクラの被害額は126万円。
市や村、県、JA、製糖工場、JAの職員がほ場調査を実施して被害状況をまとめた。市は同日午後に会見を開いて報道各社に結果を報告。村は取材に対して被害額を発表した。
市のサトウキビ栽培面積は4608㌶。被害率は2%となり、計1億3000万円の被害額だった。
作型別に見ると、春植えが被害率2・6%で1500万円の被害。夏植えは被害率1・8%で7700万円、株出しは被害率2・4%で3700万円の被害がそれぞれあった。
一部で冠水が確認されている新植夏植えの被害額は含まれていない。
多良間村のサトウキビ被害額は2700万円。夏植えの被害率が6・3%で2400万円、株出しは300万円余の被害だった。
会見を開いた宮古島市の下地敏彦市長は、「全体的に葉の裂傷があり、一部では梢頭部や中間部の折損が見られた」としたが、甚大な被害につながる台風ではないとの見解を示した。
オクラは、株が倒れる被害は少ないが、葉の損傷や果実のすれが一部で見られるとした。キーツマンゴーの果実および施設の被害はないと発表した。
その他の作物や家畜、施設の被害もなかった。