子供たちが堂々と演技
劇団かなやらび初公演
「宮古島市こども劇団」から「劇団かなやらび」となって最初の公演「もうひとつのはしり星~見上げてごらん夜の星を~」が30日、マティダ市民劇場であった。小学5年生から高校3年生までの劇団員22人が出演し、大勢の観客を前に宮古島の今と昔を舞台としたストーリーを堂々とした演技で表現した。
同劇団は2012年に結成されたこども劇団の運営主体を市から劇団員父母会に移行する形で15年4月に発足。今回は設立記念公演と位置付け、上演された。
上演作は、こども劇団時代の14年に制作されたオリジナル創作劇「はしり星にのって」(作・いずみ凛)のリメイク版。130年ぶりに流星群が見られる日、ウリガー(降り井)に偶然集まり、洞くつを通るうちに130年前の宮古島にタイムスリップしてしまった8人の少年少女が、人頭税下の厳しい生活の中で横暴な役人に苦しめられている村人を協力して助け、現代へ戻るまでを描いている。
出演者たちは大きな会場に臆することなく、一人一人が自分の役を最後まで演じきると、観客からは盛大な拍手が贈られた。
公演終了後、劇団員リーダーの池間真悟君(宮高2年)は「公演を終え感極まっている。今回は劇そのものの面白さを自分たちで表現しようとの思いで取り組んできた。満足できる結果で、全員がいちばん良い感じでできたと思う。かなやらびとして1回目の公演だったので、これを次につなげていきたい」と語った。