実質収支14億円の黒字/市14年度一般会計決算
「財調基金」64億円/借金の「市債残高」383億円
宮古島市の2014年度一般会計の歳入決算額は385億1300万円、歳出決算額は367億1300万円で、歳入、歳出差引残額(17億9900万円)から翌年度に繰り越す財源(3億6500万円)を差し引いた実質収支額は14億3400万円の黒字となった。市の貯金に当たる財政調整積立基金は64億8900万円。借金に当たる市債残高は383億1400万円となった。特別会計は各会計で黒字決算となり、一般・特別会計を合わせた実質収支額は14億8300万円を計上した。
市町村合併による地方交付税の特例措置は15年度で終了。16年度からは5年間で段階的に削減される。その削減額は約31億円と試算され、今後極めて厳しい財政運営が予測されている。
このことから市監査委員会(砂川正吉代表監査委員)は、行財政改革を強力に推進し、財政調整基金の積立および歳出縮減など、財政運営の健全化を図ることを求めている。
14年度一般会計予算は443億2600万円で、前年度に比べ30億4400万円(7・4%)増加した。
歳入決算額は前年度に比べ11億5200万円(2・9%)、歳出決算額は同比6億5900万円(1・8%)それぞれ減少した。
特別会計予算は154億5500万円で、前年度比9億500万円(6・2%)の増加。歳入決算総額は150億9300万円で、同比7億300万円(4・9%)、歳出決算総額は150億4000万円で、同比6億7400万円(4・7%)でそれぞれ増加した。
特別会計の決算額は全会計で黒字決算となり、実質収支額は4900万円で前年度に比べ2600万円(7・2%)の増額となった。
14年度一般会計と特別会計の歳入歳出決算は、1日に開会した市議会9月定例会で認定を受ける。