津波避難施設が完成/伊良部地区
あす落成式/3階建て、非常食常置
市(下地敏彦市長)が伊良部字伊良部にある東地区構造改善センターに隣接して整備を進めていた、伊良部地区津波避難施設が3日までに完成し、明日5日午前11時から落成式が行われる。市が津波避難施設という名称で整備するのは今回が初めて。市は今後とも津波災害から市民を守るため、研修を通して広く防災意識の高揚を図っていく。
沖縄振興特別推進交付金(一括交付金)などを活用した総事業費は約8400万円。海抜4・36㍍に建つ施設は鉄筋コンクリート造り3階建て。3階部分は海抜12㍍。1階部分は倉庫、駐車場にし、2階部分には壁はなく、3階部分と屋上は避難ステージとしての機能を備える。延べ床面積402平方㍍、利用可能人数は約280人。
施設内には簡易トイレ、発電式ラジオ、歩行が困難な人の移動に利用されるリヤカー、毛布、水、乾パン、救急箱などを常置。付帯設備として施設への入口に誘導灯・誘導標識が設置されている。
市では「南区は海抜の低い地域である。今後は万が一の津波時に対応できる建物として機能を発揮する」としている。