急速冷凍機購入を補助/6次産業化支援
市内マンゴー農園が導入
宮古島市議会経済工務委員会(仲間則人委員長)が3日、市役所平良庁舎で開かれ、当局から提出されている2015年度一般会計補正予算案の歳出項目を審査した。農林水産部はアグリチャレンジ6次産業化支援事業費を説明。市内マンゴー園が導入する急速冷凍機の購入補助費として132万円を計上した。宮古島産マンゴーの付加価値を高めて農業振興につなげる。
急速冷凍機を使えば、形状などで商品価値が薄れるマンゴーの付加価値を生かせる。すでにJAが導入しており、瞬間冷凍することでアイスシャーベットのような加工品に仕上がる。
消費者の間では「冷たくておいしい」と好評だ。7月18日には宮古空港で本土からの観光客に、19日のマンゴーまつりでは来場者に振る舞って大人気だった。
市は、この冷凍機の購入補助費を提案し、6次産業化支援事業の意義を強調した。農政課は「今後はマンゴーに特化せず、所得向上を図りたい」と説明し、急速冷凍機の幅広い活用を模索する方針を示した。
これに一部委員は「この事業は良い事業だ。市として積極的に周知し、多くの農家が参入できるようにしてほしい」と要望した。