「安全に海を楽しんで」/水難事故防止推進協
看板で注意喚起/伊良部渡口の浜に設置
先月10日に発生した水難死亡事故を受け、市水難事故防止推進協議会は7日午前、伊良部島の渡口の浜などに注意を喚起する看板を設置した。海水浴をする場合の注意点や離岸流への対応、関係機関の連絡先などを書き込んだ。市の担当課は「市民や観光客の皆さんには安全に海を楽しんでほしい」としている。
渡口の浜に設置した看板の大きさは縦1㍍20㌢、横1㍍80㌢と大型。「安全に海を楽しむために」という大きなタイトルとともに▽1人では泳がない▽悪天候の時は泳がない▽飲酒・体調不良時は泳がない▽海の危険生物に注意▽シュノーケリングによる事故に注意-と記されている。
離岸流については、図解入りで注意を喚起。離岸流で沖に流されてしまった場合の対応を示した。
チェックするべきこととして、天気予報(警報・注意報)が確認できるQRコードや、海上保安署や市消防本部、警察署の連絡先も大きな文字で書いた。
設置作業は午前9時30分ごろから行われ、担当業者がビーチ入り口の見えやすいところに穴を掘り、大型看板を支えるコンクリートブロックを埋め込んだ。
従来の看板は設置場所を移動。両面に注意書きを入れ、多くの利用者の目に留まるよう工夫を施した。
市まちづくり振興班の平山茂治副班長は「今年度は早めに水難事故防止活動に取り組んでいたが、先月悲しい事故が発生した」と経過を説明し、「事故を防止するために、今回は見えやすいようにビーチの入り口に設置した。市民、観光客の皆さんには安全に海を楽しんでほしい」と話した。
この日はパイナガマビーチにも看板を設置し、水難事故の防止を訴えた。
渡口の浜での水難事故は先月10日に発生。3人が犠牲になっている。