高齢者は私たちが守る
県内初S・S・Aが誕生/65人に委嘱状
高齢者の防犯意識や交通安全の普及活動を展開する「シニア・セーフティー・アドバイザー(S・S・A)」がこのほど誕生し6日、アドバイザー65人に委嘱状が手渡された。高齢者が集まる場所で、事故防止や特殊詐欺の未然防止などに向けたきめ細かい助言を行い、安心して暮らせる地域づくりを創出する。県内初の取り組み。
委嘱を受けたのは、市老人クラブ連合会理事や役員、会員の皆さん。宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会(会長・下地敏彦市長)が委嘱した。
交付式が宮古島署であり、長濱政治副市長が各地区代表者に委嘱状を手渡し「研修で培ったことを各地域の高齢者へ広く呼び掛けてほしい」とあいさつした。
委嘱を受けた喜屋武盛吉さんは「宮古島の安全と安心のため、防犯と交通安全の意識の高揚、並びに地域の連携を目指して活動していく」と決意を表明した。
宮古島署の瑞慶山力署長は「今後は交番や駐在などから時機を得た情報をS・S・Aのメンバーに伝え、犯罪被害や交通事故防止につなげていく」と強調。「S・S・Aを通じて、災害時などで支援の必要がある高齢者世帯を把握し、迅速に対応できるようにしていきたい」と語った。
S・S・Aは、高齢者の事故防止や特殊詐欺の未然防止、無施錠による盗難被害の防止に対する防犯意識および交通安全意識の普及などの活動を推進し、高齢者の絡む事件、事故防止に役立てることを目的に設置した。