心と体の健康確保を/宮古地区労働衛生大会開く
「職場発!心と体の健康チェック、はじまる、広がる、健康職場」をスローガンに2015年度宮古地区労働衛生大会(主催・県労働基準協会宮古支部など)が8日、市中央公民館で行われた。「スローガンを確認し、心と体の健康確保にまい進する」との大会宣言を採択した。10月1日から7日まで全国一斉に展開される全国労働衛生週間の一環。
主催者を代表して、県労働基準協会宮古支部の友利寛忠支部長が「日ごろ、自分の健康管理には、心を配っているつもりだが、なかなか改善につながらないのが現状。自分の健康状態は本人がよく分かる。健康管理は自分のため、家族のため、会社のためであることを再認識してほしい」と呼び掛けた。
2014年度の職場における健康診断の有所見率(健康診断項目に異常の所見がある人の割合)が沖縄県では63・7%と全国でワースト1で、宮古島はさらに1高い64・7%だったことを挙げ、宮古労働基準監督署の嘉数剛署長は「健康づくりは中長期の取り組みで初めて結果が見えてくる。今自分のできるところから行動を起こすことが大切」と述べた。
県立宮古病院の総合診療科・地域診療科の露木寛之医師が「肥満予防と適正飲酒について」と題し特別講演を行った。
「生活習慣病」は食事や睡眠不足、運動不足、喫煙、飲酒などの生活習慣によって引き起こされる病気で、代表的なのは高血圧、糖尿病、脂質異常症と説明した。
またメタボリックシンドロームは内臓脂肪の蓄積(内臓脂肪型肥満)を原因として、高血圧、高血糖、脂質異常症が複合して起きている状態で、動脈硬化になりやすいと説明した。
メタボリックシンドロームにならないためには▽塩、油を控える▽外食の時もカロリーの少ない魚料理を選ぶ-などの注意点を挙げた。