政治・行政
2015年9月16日(水)9:02
11年度までさかのぼり支給/市議会一般質問
子宮頸がん予防ワクチン副反応 医療・渡航費など
宮古島市は15日、子宮頸がん予防ワクチン接種後の副反応で、これまで支払った医療費や渡航費などの助成金を2011年度までさかのぼって支給することを明らかにした。同日行われた市議会9月定例会一般質問で、粟国恒広氏の質問に平良哲則生活環境部長が答えた。8月までに7人が申請し、うち4人が支給を受けており、総支給額は125万6000円となっている。
答弁で平良部長は「助成金交付要綱は5月26日に公布したが、付則の中に『この告示の施行前に、子宮頸がんワクチンの接種を受けた者にも適用する』とあり、これに沿って対応するので当然、さかのぼって対応できる」と述べた。
市はこれまでにも、対象者には過去にさかのぼって助成金を支給するとしていたが、年度を明らかにしたのは初めて。
粟国氏は「未来を託す子供たちがワクチンを接種して苦しんでいる。進学したくても勉強できない人もいる。行政がしっかりと支え、家族に負担がかからないような措置をしてもらいたい」と述べた。