島全体で無病息災祈願/来間島
伝統行事「ヤーマスプナカ」/パレード、棒振り盛大に
15日から始まった下地来間島の伝統行事「ヤーマスプナカ」は2日目の16日、集落内を練り歩くパレードと「雨乞い座」と呼ばれる広場で棒振りを踊り、島民の無病息災と五穀豊穣(ほうじょう)を願った。
パレードは、午後2時ごろからスタート。島を発展させたと伝えられる3兄弟の家元を出発した車両を先頭に、老若男女が島を練り歩いて棒振りや奉納踊りを披露し、来間のさらなる繁栄を願った。
雨乞い座に集合した男たちは、3兄弟の長男スムリャーブナカ、次男ウプヤーブナカ、三男ヤーマスヤーブナカの順に棒振りを披露。勇ましい掛け声とともに力強く踊った。
華やかな衣装に身を包んだ女性たちも、優雅な踊りを披露して祭りに花を添えた。
また、来間小学校の児童たちは息の合ったエイサーで、会場に詰め掛けた住民や観光客から大きな拍手を受けた。
来間自治会の来間得良会長は「300年の歴史を誇るヤーマスプナカをこれからもしっかり継承していくためにもIターンで島に住む人たちと仲良くしながら島全体の発展を図っていきたい」とあいさつした。
この後も踊りが続き、雨乞い座は男たちの勇ましい掛け声や住民の歓声、拍手に包まれて終日にぎわいを見せた。