タマン400匹放流
狩俣小で体験学習
狩俣小学校(友利克彦校長)の全児童32人は16日、狩俣漁港でタマン(ハマフエフキ)の放流体験学習を行った。児童たちは市海業センターの職員から、魚を育ててから放流する栽培漁業について説明を聞いた後、約400匹を放流した。
今回は平均で10㌢ほどまで成長させたタマンが放流された。海業センターの職員は、海の生き物はたくさんの卵を産むが、多くがほかの生き物に食べられてしまうこと、タマンは生後約5カ月経て12㌢ほどに成長するまでは海で生き残る力が不十分なことなどを解説。そこで市では、小さい時期を人間が養殖で育て、ある程度生き残れる力が付いてから海に放流し、大きく育ってから漁獲する栽培漁業を行っていることを説明した。
タマンの入ったバケツを手にした児童たちは姿を観察したり触ってみたりした後、「バイバイ」、「大きくなってね」などと言って海に放した。
放流後、児童からは「タマンを初めて見た」や「普段は魚に触る機会がなく予想と違う感触だった」、「いい勉強になった」、「泳いでいく魚を見て命を感じた」などの感想が聞かれた。