子牛価格が過去最高/9月肉用牛競り
1頭平均63万2700円/高値取引に市場活気
JAおきなわ宮古家畜市場の2015年9月期肉用牛競りが19日開かれ、子牛1頭平均価格が過去最高額の63万2723円の高値を付けた。平均キロ単価も2435円の高値だった。販売額は子牛だけで2億3000万円を突破、市場は終日高値取引に沸いた。
今月競りには子牛365頭(去勢209頭、雌156頭)が上場され、全部競り落とされた。上場牛の平均体重は260㌔だった。
1頭平均価格は今年6月期競りの63万278円を上回る過去最高額。性別に見ると去勢が前月比8049円高の66万9037円、雌が同比1万3185円高の58万4072円といずれも高値が付いている。
1頭当たりの最高価格は84万4560円、最低価格も40万円を超える値が付いて高値取引を裏付けた。
平均のキロ単価は、去勢が前月比4円安の2485円、雌が同比11円高の2363円だった。
成牛を含む上場頭数は415頭(去勢209頭、雌206頭)で、すべての牛の取引が成立した。
1頭平均価格は60万3868円、平均キロ単価は2129円だった。成牛を含む全体販売額は2億5000万円の大商いだった。
高値の要因は、全国的な素牛(子牛)不足で、各地で引き合いになっていることが価格上昇につながっている。宮古市場における1頭平均価格は1月の初競りから55万円以上の取引が行われており、販売額も毎月2億円を突破している。
JAおきなわ宮古地区畜産振興センターでは「高値の要因は素牛不足」としながらも、適正な月齢で出荷する生産者の意識の高まりも強調。「以前に比べると早出しが減った。月齢が延びている」とし、引き続き適正出荷を促した。