ソデイカ「ラー油」が最優秀/宮総実高
食と環境科・課題研究中間発表会
宮古総実高校(具志堅三男校長)の食と環境科フードクリエイトコース3年生による課題研究中間発表会が29日、同校視聴覚室で行われ、最優秀賞には「ソデイカ『ら~油』作り、げその利用価値を高めるために」の発表が選ばれた。最優秀賞に選ばれた5人は10月に那覇市で開催される「県青壮年女性漁業者交流大会」と11月に福岡県で開催される「九州地区水産・海洋系生徒研究発表大会」に出場する。
発表会では、同コースの3年生20人が4班に分かれて、それぞれが研究してきた内容を発表し、宮古島漁協協同組合の渡真利一夫組合長のほか、県農林水産振興センターや宮古島水産課の職員らによって審査された。
あいさつで金城透教頭は「この発表会は、地域と連携した研究を通して地域貢献できることを目的にしている。これまでの研究した成果を堂々と発表してほしい」と呼び掛けた。
来賓あいさつで、渡真利組合長は「宮古島の水産物を題材として商品開発をすると聞いてうれしく思っている。感性豊かな皆さんの発表内容をきょうは楽しみにしている」と述べた。
最優秀賞に選ばれたソデイカ「ラー油」は、漁獲量が多いソデイカのげそ(足の部分)については利用価値が低いことから、その価値を高めることを目的にラー油作りに挑んだ。
発表では、前年度からの課題となっていた味の安定や材料の揚げすぎなどを改善したことなどが報告された。
今後の課題としては、容量が多いことから食べきりサイズにして手軽に購入できる価格にするほか、正確な賞味期限を決定するための成分分析を実施することなどが示された。
この発表内容が審査委員から高い評価を受けて最優秀賞に輝いた。
審査結果は次の通り。
▽最優秀賞=ソデイカ「ラー油」▽優秀賞=「ゴロっとマグロインドカレー▽優良賞=アーサを使っただし巻き卵缶詰▽アーサジューシー