「冷静に集中して」/劇団かなやらび
杉本孝司演劇ワークショップ
劇団かなやらび(池間出団長)の「杉本孝司演劇ワークショップ~新しい自分発見」が3日、下地中学校体育館で行われた。演劇に興味のある小学校高学年から大人まで約40人が参加して、表現力や伝える心について、東京芸術座の演出を担当する杉本さんの講話に聞き入った。
ワークショップでは、一定のリズムで見えないバトンのようなものを、次々に回していくシアターゲームの「ジップザップ」を参加者全員で行いながら、相手に自分の気持ちや思いを伝えることを学んだ。
ゲームを終えた参加者たちに対して、杉本さんは「このゲームでも分かるように集中しすぎてもミスは出る。集中しすぎた状態よりもリラックスした状態で冷静な集中が勉強をする上でも芝居をする上でも何をする上でも一番良い」と呼び掛けた。
参加者たちは、いろいろなゲームを通して、相手に対して大きな声と表現力で的確に自分の気持ちを伝えることの楽しさを体感していた。
杉本さんは、劇団かなやらび(旧・宮古島市子ども劇団)の演出も手がけ、同劇団の設立当初から島の子供たちとかかわり、表現力や伝える心などを指導してきた。
また、11月7日にはマティダ市民劇場で行われる東京芸術座公演「あわて幕やぶけ芝居・東京空襲三・一〇」の演出も手がけている。