教育・文化
2015年10月18日(日)9:03
子育てと読書学ぶ/日本子どもの本研究会
砂川氏が平一小で講演会
平良第一小学校父母と教師の会主催の教育講演会「子どもに読書の楽しみを」が17日、同校で開かれた。市上野出身で「日本子どもの本研究会」会員の砂川光男氏を講師に招き、読書と子育てについて学んだ。
「生まれながらの不良はいない」と語る砂川氏。殺人を犯してしまった未成年者が弁護士から差し入れられた灰谷健次郎氏の「太陽の子」を読んで、「もし私が中学生の時にこの本に出会っていたら、私は人を殺したりしなかっただろう」と言ったというエピソードを紹介し、本との出会いで子どもが変わる可能性を示唆した。
子どもに本を読ませる前に親が読んでおくべきとの持論を披露し、「感想を共感してくれる人がいないと子どもは本を読まない。読んで良かったと思う本は子どもに薦めて」と呼び掛けた。
時代や流行が変化しても読み継がれる本はあると指摘した上で、「どの本に出会えたかで、その人の人格が変わることがある」と子供と本の出会いの重要性を訴えた。
講演会に参加した保護者たちは砂川氏の話に聞き入っていた。