上半期は27万6438人/入域観光客数
関西便、クルーズ就航で増/年間50万人達成実現も
2015年度4月から9月までの上半期入域観光客数が27万6438人だったことが市観光商工局のまとめで分かった。市が当面の目標として掲げてきた年間50万人の達成が今年度で実現する可能性も見えてきた。同局では主な増加要因として関西直行便の期間運航やクルーズ船の寄港などを挙げるほか、「宮古島そのものの人気が高まっている」との考えを示す。
入域観光客数を月別に見ると、最も多かったのは9月の5万3875人。次いで8月の5万2877人。最も少なかったのは5月の3万7929人。4月は4万533人、6月は4万4106人、7月は4万7118人だった。
市では今年度から入域観光客数の算出方法を変更したことから比較はできないが、前年度上半期の人数は22万2786人だった。前年度との増減実数を確認するため観光商工局が前年度まで使用していた変更前の算出方法で入域観光客数を算出したところ、前年度上半期実績を約1万3000人上回っていることが分かった。
増加した大きな要因として下地信男観光商工局長は伊良部大橋の開通と全日空(ANA)が6月から9月までの4カ月間、関西-宮古直行便を就航させたこと、7月28日からクルーズ船「スーパースター・リブラ」が寄港していることを挙げる。「(前年度まで那覇-宮古線に就航していた)スカイマークの撤退がなければ入域観光客数はさらに伸びていた可能性がある。関西直行便の運航期間の終了やクルーズ船の寄港も10月までとなっていることが下半期にどう影響するか、少しの懸念はあるが、上半期の伸びを見ると、宮古島そのものの人気が高まっていることは間違いない。入域観光客数50万人の達成も見えてきたと言える」との見通しを示した。
市では前年度まで入域観光客数のうち空港乗客数は、島外在住者の割合を示す混在率に市内ホテルの稼働率を加味した指数を用いて算出してきたが、今年度からは混在率のみで算出している。この変更により乗客数が前年度と同数なら入域観光客数は年間で5万人ほど多く算出される結果となる。