500人が友情の輪築く/宮古地区障がい者フェス
ゲームや舞台発表に沸く
「共に築こう友情の輪」をスローガンに掲げた第31回宮古地区障がい者フェスティバル(主催・宮古地区社協連絡協議会)が24日、市上野体育館で行われた。障害者や関係者ら約500人が参加。各種ゲームや舞台発表、レクリエーションを通して互いに友情を深めリフレッシュした。
障害者福祉について考え、ノーマライゼーションの基本理念のもと互いを認め合い理解し合い、思いやりと支え合う、温かい心の絆を深めることを目的に開催された。
県では2014年4月、「沖縄県障害のある人もない人も共に暮らしやすい社会づくり条例」が施行された。同協議会では、障害を持つ人も持たない人も地域で安心して暮らせる街づくりを目指して取り組んでいる。
冒頭、同フェスティバル実行委員会の饒平名建次委員長は「この機会に多くの方々と触れ合い、友情の輪を広げてください」と激励した。
下地敏彦市長(代読・長濱政治副市長)、宮古福祉保健所の山川宗貞所長(代読)、県社会福祉協議会の湧川昌秀会長(同)がそれぞれ祝辞を述べた。
舞台のオープニングセレモニーはフラダンスが飾り、明るい雰囲気を演出した。
会場には▽輪投げ▽似顔絵▽ボッチャ▽スカットボール-などコーナーが設けられ、各コーナーとも列が出来るほど大好評だった。
舞台では市視覚障害者福祉協会の会員が三線を弾き宮古民謡「豊年の歌」などを披露。観客らは、日頃の練習の成果に大きな拍手を送っていた。
この日は上野、下地、平良、北、久松、鏡原、西辺の各中学生、伊良部高校の生徒がボランティアで参加し、運営を支えた。
伊良部から参加した目の不自由な仲地長助さん(64)は「仲間と一緒に車で伊良部大橋を渡って来たので、到着するのが早かった」と笑顔を見せた。