伝統芸能など堂々と/中学校総合文化祭
舞台発表に15校400人/地域文化の継承アピール
第21回宮古地区中学校総合文化祭(主催・宮古地区中学校文化連盟)舞台発表の部が28日、マティダ市民劇場で開催された。15校から約400人の生徒が出演して三線演奏や伝統芸能を発表し、地域に根付く文化をつないでいく決意を新たにした。展示発表の部は31日と11月1日に市中央公民館で開催される。
文化祭のテーマは、「島めぐる 文化の風を 今ここに」。舞台発表の部は午前の部と午後の部に分けて行われ、各校の生徒が文化活動の成果を発表した。
発表内容は三線演奏、郷土芸能、吹奏楽、英語のプレゼンテーション、ダンスとさまざま。それぞれ力を合わせて最高のパフォーマンスで観客を魅了した。
午前の部の幕開けは、池間、西辺、久松、鏡原、上野、北の生徒合同による三線演奏。豊年の唄となりやまあやぐを発表した。
続いて上野の生徒が新里の棒振り、久松の生徒は久松五勇士を踊った。
上野、鏡原、久松の生徒のダンスは文化祭を大いに盛り上げた。それぞれ飛び切りの笑顔で豪快に踊って観客を引き付けた。
北の生徒17人は演劇を発表した。命の尊さと友情を考える演劇に会場の生徒はくぎ付け。笑いあり、涙ありの演劇を堪能した。
午後からも各校の生徒が練習の成果を発表した。下地川満の棒踊りや琉球舞踊の四つ竹、友利の獅子舞など、伝統芸能を受け継ぐ生徒たちの姿勢に観客は拍手喝采した。
発表を終え中学校文化連盟の宮国敏弘会長は「文化を継承していく生徒たちの姿に感動した。パワーにあふれ、ピュアな気持ちが全面に見られた」と話した。
ドラムパフォーマンスで取りを飾った福嶺中3年の中田右納(ゆうな)さんは「とても緊張したけどみんなが真剣に聞いてくれたのでうれしかった。演奏は練習以上にできた。良い思い出になった」と笑った。同校3年の根間愛斗君も「不安はあったけど予想以上にうまく演奏できた。3年間の締めくくりができた」と充実の発表を振り返った。