おたふくかぜ患者数が急増/宮古保健所管内
3週連続の警報発令
宮古福祉保健所管内の流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)の患者数が急増している。同所が29日に発表した感染症発生動向の2015年第43週(10月19~25日)の週報によると、定点医療機関当たり報告数が前週の4人から6倍強の25人となり、3週連続で警報発令となった。
同所によると、第43週のおたふくかぜの患者数は50人で、特に幼児の発生が多くなっている。年齢別では、4歳と6歳が最も多く12人、次いで5歳の8人、3歳の7人、7歳の4人などとなっている。
宮古管内における「おたふくかぜ」は、37週から注意報が発令され、翌38週に患者数が増加し警報となったが、39週にはいったん終息した。
しかし、患者数が再び増え始め、41週の定点医療機関当たり報告数は13・5人となって再び警報が発令42週は、4・0人と患者数は減少したものの、終息基準値の2人を上回っていることから警報継続となっていた。
そのまま終息するかに思われたが、42週は患者数が一気に増加していることから、同所では「マスク、手洗いをしっかり行って予防に努めてほしい」と呼び掛けている。「おたふくかぜ」は、急性ウイルス感染症で片側か両側の耳下腺のはれが特徴。
ムンプスウイルス感染により発症し、通常は1週間~10日程度で回復する。
飛沫(ひまつ)と接触により感染し、ワクチンを接種していれば、90%以上の人が発症を免れることができる。