新収蔵品展始まる/市総合博物館
寄贈資料400点以上を展示
宮古島市総合博物館の新収蔵品展が30日、同館で始まった。2013~14年度にかけて同博物館に寄贈および寄託された資料400点以上を展示。「忠導氏仲宗根家位牌」など歴史的に重要な資料に加え、古い民具や生活用具といった昔懐かしい資料を紹介する。収蔵品展は12月1日まで。同館では多数の市民の来場を呼び掛けている。
この特別展示は▽歴史▽民俗▽美術工芸▽自然▽視聴覚-の五つのテーマで開催。歴史資料は忠導氏仲宗根家や四島の主関連資料のほか、戦前から戦後に発行された紙幣を展示した。
民俗資料では用途別に生活・教育・生業・通過儀礼に分け、一昔前の生活を思い出させるような古い民具や生活用具などを並べた。
自然資料では、コラ台風やデラ台風のレーダー写真をはじめ、鳥類、ほ乳類の標本や骨格標本を展示。視聴覚資料はレコードや古い写真を紹介している。
特別展示は広く市民に学びの場を提供することが狙い。開催に当たり同館の長濱修館長は「寄贈・寄託された方々の厚意に感謝するとともに、本展示をきっかけとして、多くの市民に博物館への関心を寄せていただきたい」とし、一層の資料収集に期待を込めた。
特別展示の担当者は「昔の平良中の学生帽など昔懐かしい資料がたくさん展示されている。ぜひ足を運んでほしい」と呼び掛けた。