「子供の愛情感じて」/久松小教育講演会
牧さんが子育て講話
久松小学校で30日、教育講演会があり「くつろぐ子育てへのナビゲーター」の牧寛子さんが子育てについて講話した。牧さんは「親が注ぐ愛もあれば、子供から注がれる愛もある。その愛情を感じて」と話し、常に親子双方向の愛情を意識するよう促した。
講演会は同校のPTA活動の一環で開かれた。同校児童の父母らが参加して牧さんの話を聞いた。
牧さんは、自身の子育てを踏まえて話を進めた。子供は子供なりに考えていることを説明し「母親として良かれと思うこと、優しさは時にエゴになる」と、子供に向ける一方的な愛情のあり方を考えさせた。
その上で「常に子供のことを考え、心配しているという人は自分のことを楽しめていない」と指摘。「問題を起こさせてはだめ。失敗をさせてもいけない。忘れ物だってさせない。こんなことを考えないこと」などと話し、こういった正義感が母親としての幸せを遠ざけ、結果として子育てにも影響することを説いた。
講演会に参加した母親らは、子育てに関する発想の転換を促す牧さんの講話にくぎ付け。真剣な表情で耳を傾け、くつろげる子育てについて理解を深めた。