遊びで人間性はぐくむ/西城中でモデル授業
西城中学校の3年A組で22日、豊かな人間関係やチームワーク、協力心、自主性などを遊びではぐくむ学活のモデル授業(主催・沖教祖宮古支部)があった。講師は、学校カウンセラーの喜瀬乗進さん。喜瀬さんは授業で実践したチームによる遊びが、生徒を成長させ非行防止に結び付くと強調した。
喜瀬さんによると、沖縄の非行型不登校生は、全国平均の3倍以上で、凶悪事件や酒絡みの事件もあり増加傾向に歯止めが掛かっていない。その要因に助け合う心や辛い思いをしている子どもに共感する心が育っていないことなどを挙げた。
遊びの授業は、そうした課題に対処する狙いで実施した。
遊びは大きな丸太を男女一組で切る所作をする「丸太切り」や、集団の方針を瞬時に決める集中力が求められる「集団じゃんけん」、8人が手を結んで作る「人間の知恵の輪」など多彩。いずれも楽しめる遊びで、教室は笑いの絶えない明るい雰囲気に包まれた。
授業後、生徒たちは「協力の大切を実感した」「話し合うことの大切を知った。早速、学校生活や修学旅行に取り入れたい」「全校生徒でやってみたい」-などと感想や抱負を語った。