緑化功労で新里さん表彰
与那原町で緑の育樹祭開催
【那覇支社】「100年後 木陰で憩う 親子の笑顔」を大会テーマに、2015年度緑の育樹祭(主催・県緑化推進委員会、与那原町)が28日、与那原町の与那古浜公園で開催された。大会では県内各地の学校や地域で緑化活動に尽力した個人・学校・団体を表彰する県緑化コンクールの環境緑化功労者に選ばれた、宮古島市の新里満子さん(78)ら5人、1団体に表彰状と記念品が贈られた。
新里さんは約30年にわたり自宅近くの狩俣・県道230号沿い花壇で水やりや清掃を続け、地域の緑化に尽力した。「自分の趣味でやっていたのに、こんな大きな賞をいただけて夢のようで、本当にありがたい。みんなに感謝したい。これからも体の続く限り、みんなのために花を咲かせていきたい」と喜びを語った。
緑の育樹祭は、全島緑化県民運動「一島一森で花と緑の美ら島づくり」の一環として、県民一体となり豊かな緑に包まれた潤いと、安らぎのある美ら島の実現を目指し、03年から同推進委員会と開催市町村の主催で毎年実施される。
主催者あいさつで、同委員会の喜納昌春会長(県議会議長)は「日頃から環境緑化の推進や緑豊かな住み良い郷土づくりに尽力され、心より感謝する。今後とも県土緑化への活躍に期待したい」と話した。
開催地の古堅國雄与那原町長は「緑がもたらす豊かな恵みに感謝し、森林の大切さを次世代に引き継ぐため、森林の保全に取り組むことを改めて決意する」と述べた。
最後に、与那原町緑の少年団代表の男女2人が「緑がもたらす心の安らぎと潤いを身近に感じ、先人に感謝するとともに、大切な緑を守り続ける」との大会決議を宣言した。
今大会には緑の少年団や国、県、市町村農林関係者、企業・団体など約500人が参加した。育樹祭の終了後、参加者全員で同公園内のハイビスカスやクロトンの樹木に、肥料の施肥などの育樹作業を行った。