キビの収穫始まる/沖糖管内8日から操業
農家、糖度懸念し作業
沖縄製糖宮古工場が2015-16期サトウキビの製糖操業を8日に開始するのに合わせて、同工場管内の生産農家が収穫作業を始めている。
城辺長北地区で自宅隣の畑で収穫作業をしていた79歳の男性は「収穫が早いので糖度が懸念される。最近、雨が多くサトウキビの成長が感じられる。糖度が上がってほしい」と語り、夫婦で収穫作業に励んでいた。ハーベスターも近いうちに稼働する。
沖縄製糖の年内操業は2年連続。収穫が早くなるため沖糖では糖度の上昇が期待できる農林27号の夏植えほ場から収穫するよう呼び掛けている。
同社では、年内は30日まで操業を行う(搬入は29日まで)。その後、1月3日まで工場を止め、同4日から再び搬入・操業を開始する。
15-16年産サトウキビは台風の被害も少なく、宮古全体で前期並みの30万㌧の生産量が見込まれている。全体の収穫面積は4812㌶。このうち、夏植えが2640㌶で全体の%を占めている。株出しは1904㌶で全体の40%を占める。年内操業で今後、株出しや春植えの面積が拡大するとみられている。
沖糖管内では、今期13万4000㌧の生産量を見込んでいる。