建設現場の安全管理を点検
官民合同パトロール実施/労基署など
2015年度建設業官民合同パトロール(主催・宮古労働基準監督署、建設業労働災害防止協会県支部宮古分会)が4日、各地の建設現場で行われた。メンバー13人が参加し、足場や手すりなどの転落防止は徹底されているかなどの安全管理を点検し、災害の未然防止を図った。
12月の建設業年末一斉監督月間にちなんで実施。年末は何かと慌ただしく、作業や生活のリズムが変わりやすいことから、建設業では労働災害が発生しやすい時期といわれている。
平良地方合同庁舎で行われた出発式であいさつした宮古労働基準監督署の嘉数剛署長は「建設現場での事故は、一歩間違うと重篤事故につながる」と述べ、災害の発生が多く見られる▽墜落・転落災害▽建設機械災害▽土砂崩壊災害-の「3大災害」の恐れのある現場を重点にチェックするよう呼び掛けた。
防止協会県支部宮古分会の長田幸夫分会長は「12月は忘年会など酒を飲む機会が増え、加えて仕事量も多く判断力が低下する。安全対策を十分に行い、労働災害が起こらないよう安全、安心な職場づくりにまい進していこう」と訴えた。
最後は参加者全員で今年度年末年始無災害運動標語「『たぶん』『だろう』に危険がひそむ しっかり点検年末年始」を大きな声で唱えて、労働災害の未然防止へ気持ちを一つにした。
参加者らはこの後、2班に分かれてパトロールを実施。各現場では点検項目に従ってチェックし、改善事項があれば、その場で現場の責任者に伝えて改善を促した。