沖糖、キビ操業開始
2年連続で年内/初日の平均糖度13・97度
沖縄製糖宮古工場の2015-16年期製糖操業が8日、始まった。昨年に続き2年連続の年内操業となった。初日のサトウキビ搬入量は1057㌧、平均糖度は13・97度のスタートとなった。今期の原料(サトウキビ)の搬入量は前期比744㌧増の13万4000㌧を見込んでいる。操業は年末年始(12月31日~翌1月3日)までの4日間の休みを除き、来年2月末までの予定。
沖縄製糖管内の収穫面積は2100㌶。台風6、21号など合わせて5個の台風の影響を受け、夏場の少雨傾向と厳しい気象条件下にあったが、塩害・干ばつの早期対応などで被害を最小限に食い止めた。
操業初日は午後4時30分まで原料を搬入。沖糖管内の平良と下地地区から、サトウキビを満載したトラックが次々に工場内に入り、従業員の誘導で、所定の場所にサトウキビを降ろした。同工場がまとめた初日の搬入状況は糖度区分別構成比は基準糖度以上の原料が34・2%を占めた。基準糖度帯(13・1~14・3度)内の原料は45・25%、基準糖度以下の原料は20・55%となった。
沖糖は今期、11・16%の歩留まりを目標とし、砂糖生産量は1万4950㌧を見込んでいる。
操業開始に先立ち行われた開始式には、行政や糖業関係者ら多数が出席し、期間中の高品質取引に期待を込め、安全操業を祈願した。
沖縄製糖の砂川玄悠専務は「私たち社員は一丸となって宮古地域の経済を支える重要な基幹産業、サトウキビ、糖業の振興発展のため、関係機関、農家と一体となって取り組んでいく」と述べた。
下地敏彦市長は「無事故無災害で操業を終了することを祈念する」と述べた。
宮古島市議会の棚原芳樹議長、JAおきなわ宮古地区本部の新城武一郎部長、宮古地区トラック事業協同組合の奥濱貞夫理事長の音頭で乾杯し、沖糖操業開始を祝った。