マングローブを記念植樹/東大阪日新高校
修学旅行の思い出に/ラムサール登録の与那覇湾で
宮古島環境クラブ(MEC、下地邦輝会長)は11日、下地の与那覇湾で修学旅行で滞在中の東大阪市立日新高校(森田実校長)の2年240人を受け入れ、マングローブ24本の記念植樹を実施した。参加者らは、ラムサール条約に登録されている干潟で大きく育つよう願った。
同クラブは、市内で「添道サガリバナのライトアップ」や「宮古島エコガイド養成」「島内水辺の植樹活動」などに取り組んでいる。
この日のヤエヤマヒルギとヒルギダマシの幼木を合わせた24本の記念植樹は、活動・事業の一環で実施。今後、自然と環境の観光(エコツーリズム)の定着を目指す。
修学旅行生を引率する教員は「10年以上前から宮古島で修学旅行を展開しているので、今回の修学旅行生を含めると延べ2000人以上が訪れている」と説明した。
この日の参加者らは、ラムサール条約登録の与那覇湾の特質やマングローブの分布・自生環境などについて説明を受けた。
この後、マングローブ植樹班と干潟班に分かれ体験学習に取り組んだ。干潟班の生徒の中にはミナミコメツキガニを見つけ、歓声を上げる人もいた。
マングローブを植え付けた三木明日香さん(17)は「社会人になったら、大きく育っているか確認に訪れたい」と笑顔で語った。折山亮介君(同)は「思った以上に植えるのは大変だった。こんな体験は大阪ではできないので、一生の思い出となる」と感想を話した。
同校の修学旅行生らは10日に来島し、13日に宮古島を離れる予定。滞在期間中は、体験学習で自然・文化などを学ぶことにしている。