上地さん、最優秀賞/命の大切さを学ぶ作文
体験通し命の尊さ訴え
このほど実施された命の大切さを学ぶ教室作文コンクールの県審査で、下地中学校3年の上地ひなたさんが最優秀賞を受賞した。上地さんは、自身の体験を通して感じた命の尊さを訴えて高い評価を得た。18日には宮古島署で瑞慶山力署長に受賞報告を行った。作品は全国審査に送られた。
このコンクールは警察庁長官官房が主催して全国規模で実施されている。「命の大切さを学ぶ教室」を受講した中高生が、自分の考えを作文にしてコンクールに応募。その中から優秀な作品を選んでいる。
上地さんは「生きているということを実感して」と題する作文を発表し、県内最優秀賞(県警本部警務部長賞)を受賞した。
家族が運転する車で事故を起こしそうになった過去と、警察による「命の大切さを学ぶ教室」に触れ、自分なりに命について深く考えたことを作文に込めた。
「人間も動物もすべての生物はたった一つの命しかもらっていない。代わりもありません」と主張。「私は生きているということを実感し、母が産んでくれたことに感謝しています。幸せに生きるために、私はこれから、自分や周りの人たちの『命』も大切にしていきます」とまとめた。
上地さんは「最優秀賞はうれしい。今回の作文を通して、もっと周りの人の命や自分の命を大切にしようと思えた」と話した。
瑞慶山署長は「下地中学校には温かみのある家庭的な雰囲気がある。私自身初めての感覚だった。このような学校環境が、今回の受賞につながったと思う」と話し、上地さんの最高賞を祝うとともに教育環境に優れた学校を評価した。