希望胸に大人の門出/宮古島市5地区で成人式
650人の新成人誕生
宮古島市の成人式が5日、旧市町村5会場で開かれた。今年の新成人は650人。大人の一歩を踏み出した新成人に対して下地敏彦市長は「大きな目標と情熱にあふれる行動力で自らの人生を切り開き、その力で輝かしい未来を創り上げてほしい」と式辞を述べた。盛大な祝福を受けた新成人からは「責任ある行動を心掛けたい」などの決意が示された。多良間村の成人式は一足早く4日に行われた。
平良地区の成人式はマティダ市民劇場で開かれ、新成人437人(男性216人、女性221人)が大人の仲間入りを果たした。
スーツのほか、色とりどりのはかま、着物姿の新成人が一堂に会した会場では、久しぶりの再会を喜び、互いに近況を報告し合いながらスマートフォンで二十歳の記念写真を取り合う風景が見られた。
式典では、みやこ少年少女合唱団が市歌を斉唱したほか、下地市長が映像で式辞を述べ「20年間、皆さんを支え続けてくれた両親や周囲の人たちへの感謝の心を忘れずに、そして形だけの『大人』ではなく、行動に責任を持ち、社会に貢献できる大人になってほしい」と呼び掛けた。
また、市議会の棚原芳樹議長もあいさつで新成人に対し「夢や目標に向かって努力できることが若さの特権。アララガマとワイドーの宮古島で育った皆さんなら大丈夫。しっかり頑張ってほしい」と述べ、その活躍に期待を寄せた。
新成人を代表して粟國裕貴さん、根間すみれさん、大嶺一馬さんの3人が将来の夢、故郷への思い、親への感謝の気持ちを語りながら「宮古を世界に誇れる場所にしたい」「アートやデザインで故郷に恩返ししたい」「宮古島の代表として胸を張って生きていきたい」などの決意を表明した。
そのほか、式典前のアトラクションでは、新成人の恩師からのメッセージがビデオレターで紹介されたほか、男塾武-Dooが演技を披露し、新成人たちの新たな門出を祝福した。